性のダイバーシティ

ヨーロッパでは、日本よりも同性愛の人を多く見かけます。

私が通っていたイギリスのベルスクールは、イギリスの中で最高(授業料・講師の質など)の語学スクールの1つと言われていて、それなりに有名な講師が何人かいました。

その講師たちの何人かがお昼休みになると、スクールの中庭を手をつないで散歩するのです。

男同士です。最初は驚いたのですが、そのうちに、あまりに堂々としているので、普通の事に思えてきました。

周りの生徒たちも先生たちも職員たちもまったく問題にはしません。

そして実際にその講師たちのレッスンを受けてみると、楽しくて、とても魅力的なのです。

迷惑をかけられているわけでもないので、彼らの行動に対して私が何か文句を言う筋合いのものではありませんでした。

むしろだんだん微笑ましく思えてきたのです!

そんなとき、ドイツ人の友人が突然同性愛者であるとカミングアウトしました。

友人になってから既に半年ほど過ぎていて、ドイツの彼の実家に遊びに行くなどしてかなり親しくなっていたのでショックでした。

そしてそのカミングアウトの仕方がとても堂々としていて(それはカミングアウトとは呼ばないのかもしれません)、その上で、私を誘ってきたのです。

私はほぼ条件反射的に“No”と答えていました。

すると彼は“Why”と聞いてくるのです。

「なんだって経験してみなければ、好きか嫌いかわからないだろう」と理詰めで冷静に説得してくるのです。

私は「言われてみればそうだ」とほぼ納得しかけましたが、もしここで同性愛に目覚めてしまえば日本に帰ってから苦労すると“冷静に”判断してお誘いを断りました。

彼は決してしつこく誘いませんでした。

彼とはその後も友人関係が続き、日本にも遊びに来ました。

普通に考えれば、あの「お誘い」と「お断り」を経て、その後も友人でいることは難しいのだと思うのですが、あまりに冷静で客観的な「お誘い」と「お断り」だったので、感情的に嫌いにならなかったのでしょう。

いずれにしても彼らとの出会いは、私の考え方の幅を広げてくれた貴重な体験だったと感謝しています。

by 各務 乙彦

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