英語を構造で見抜く[不定詞編]

前回の記事で述べたように、英語は「この語句はこの場所にあるからこの意味になる」という、語順が命の言語です。

それを踏まえて今回は「不定詞」を使って英語の構造を考察していきましょう。

その前にto study Englishという「句」の品詞と訳は以下のどれが正解か考えて下さい。

ちなみに「句」とは主語+動詞の形式を持たない2語以上のまとまりで、それが全体で1つの品詞として働くものでしたよね。

A. 名詞句 :英語を勉強すること  (不定詞の名詞的用法)

B. 副詞句 :英語を勉強するために (不定詞の副詞的用法)

C. 形容詞句:英語を勉強するための~(不定詞の形容詞的用法)

そうです、これも3つとも正解です。

同じ語句なのに、どのような状況で、このように品詞と訳に変化がでるのでしょうか?

それは英文の構造によって決まります。

名詞句になる場合

(例文)

We started to study English.

私たちは英語を勉強することを開始した。

この例文の場合は“to study English”がO(目的語)の位置に入っています。

目的語の位置に入れるのは名詞だけなので、この句は名詞句で「英語を勉強すること」という訳になることがわかります。

副詞句になる場合

(例文)

She cleaned her desk to study English.

彼女は英語を勉強するために彼女の机をきれいにした。

この例文では主語動詞目的語が確定した後に“to study English”が位置しており、この句が“cleaned”という動詞を修飾していることがわかります。

動詞を修飾するのは「副詞」ですので、この句は副詞句で、訳は「英語を勉強するために」となります。

形容詞句になる場合

(例文)

This is the time to study English.

今が英語を勉強する(ための)時です。

この例文では“to study English”が補語の一部であり、かつ“the time”という名詞を修飾しているので「形容詞句」ということがわかります。

訳は「英語を勉強する(ための)~」になります

繰り返しになりますが、構造により語句の役割が決定されることは、英語の重要な特徴の一つです。

英語を構造でとらえる習慣をつけましょう。

by 各務 乙彦

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