前置詞は本質的なイメージで捉える
もしあなたが『とても好きな人から』プレゼントを渡されたとき、
どちらを言われたらよりうれしいですか?
1.This is a present "to" you. これはあなたへのプレゼントです。
2.This is a present "for" you. これはあなたへのプレゼントです。
なかなか難しいですよね。日本語に訳すとまったく同じです。
でも実はこの2つの英文は、そのイメージが大きく異なるのです。
それは"to you"と"for you"の違いです。
前置詞"to"も"for"もA→Bへという「移動のイメージ」であることは同じですが、
その重きの視点が異なります。
"to"は 「到着点」 :Bに重きがあり、
"for"は「出発点」:Aに重きがあるのです。
したがって
"This is a present to you. "は到着点が「あなた」であることは確実ですが、
出発点が今そのプレゼント渡している『とても好きな人』であるかどうかわかりません。
例えば "This is a present to you from Tom."ということかもしれません。
がっかりですよね。。
それに対して
"This is a present for you. "は出発点が必ず今そのプレゼント渡している『とても好きな人』なのです。
ということは、"This is a present for you."と言われたほうがうれしいということになります。
前置詞はこのようにその前置詞が持っているイメージで捉えることがとても大切です。
バレンタインデイを例にします
義理チョコ"to" you
本気チョコ"for" you
イメージがつかめたのではないでしょうか。
goという動詞は「到着点」に視点があるので
She went to London. 彼女はロンドンに行った。
leaveという動詞は「出発点」に視点があるので
She left for London. 彼女はロンドンに出発した。
東京駅に止まっている電車に付いている「大阪行き」の標識は、
今ここにいる電車「出発点」に視点があるので“For Osaka”です。
前置詞をイメージで捉えると句動詞などもイメージでGuessできるようになり、
“leave for” や “hold on” などなどのイディオムを丸暗記する必要がなくなります。
前置詞はぜひ『イメージ』で捉えてください。
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