なぜwantがwould like toになると丁寧なのか?
I want to thank you for your help.
私はあなたのご助力に感謝したいです。
この丁寧な言い方が
I would like to thank you for your help.
私はあなたのご助力に感謝したいです。
になるのはよく知られています。
しかし、
want→would like to
が、なぜ丁寧な表現になるのでしょうか?
今回はこの謎を解き明かしていきます。
動詞 - like
likeという動詞は 「動名詞」 と 「不定詞の名詞的用法」の両方を目的語にとることができます。
そして、そのどちらを目的語にとるのかによって、微妙ですが意味に違いがでてきます。
動名詞を目的語にとる
「動名詞」を目的語にとった場合は名詞的な要素が強くなります。
I like swimming. 「私は水泳が好きだ」←「水泳」という名詞に重き
不定詞を目的語にとる
それに対して「不定詞」を目的語にとった場合は動作的要素が強くなります。
I like to swim. 「私は泳ぐことが好きだ」←「泳ぐ」という動作に重き
「私は泳ぐことが好きだ」は、「私は泳ぎたい」ということを示唆し、 この段階でlikeはwantの婉曲な表現になります。
日本語との共通点
これは日本語にも通じる部分があります。
たとえば、
お昼は何を召し上がりますか?
と聞かれて、
天ぷらが食べたいのですが。
というよりも
天ぷらが好きなのですが。
というほうが婉曲な分、丁寧に聞こえます。
仮定法過去 - would
そしてこのlikeに仮定法過去のwouldが付くと「もし可能なら」という、さらなる婉曲さが加わり、
would like to do~
もし可能なら~したいのですが
という、丁寧な要求になるのです。
英語は日本語ほど丁寧語が発達していないため、would likeが多用されます。
今回解説した内容が分かっていれば、ずいぶん使い勝手がよくなります。
I would like to use would like in various opportunities!
(私は様々な機会で“would like”を使いたいと思います!)
by 各務 乙彦
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