世界言語としての英語(その1)

イギリス人の友人と話をしていて「くやしい!」と思ったことが一度あります。

それは、彼が「英語が母国語でラッキー!」と言った時です。確かにそうですよね。

世界語はほぼ英語になったし、彼らはその英語を勉強する必要がないし、

さらに彼らは、英語を話せるというだけでビジネス等でもアドバンテージを持っているのだから。

 

でもここまで英語が世界語になってしまうと、これまでと違う2つの考え方が大切になってきます。

1つ目は世界語としての英語はもう英語ネイティブスピーカーだけのものではないということです。

英語が世界語になるということは、英語ネイティブスピーカーの英語にもイギリス英語やアメリカ英語があるように、

その範囲がさらに広がり、ジャパニーズ英語やフィリピーノ英語が存在しても良いということにならないでしょうか。

もちろんある程度の制限はあるとしても、今後は「世界英語」というカテゴリーで英語を考えても良いと思います。

そのように考えるとずいぶん楽になります。

英語のきれいな発音や英語らしい表現は大切なことではあるけれども、それ程の重要性は持たなくなり、

多少のジャパニーズ・イングリッシュの発音や表現法でも「世界英語」の一部として堂々と運用できることになるのです。

英語という言語の本質から外れないことに注意しつつ、その運用の幅はかなり広がることになります。

これが「世界英語」ということになるのでしょう。

そこで強調されることは、きれいな英語を話すことではなく、

「自分なりの考え」

をしっかり持ち、そして発信することになるのだと考えます。

 

2つ目は、ビジネスなどの重要な交渉で使われる英語に関してです。

これは来週お話しします。

by 各務 乙彦

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