【3つのTIPS】wishとhopeの使い分け
似たようなニュアンスで覚えている"wish"と"hope"。実は用法によって大きく変わってきます。今回はこの"wish"と"hope"の使い分け方を3つポイントに分け整理していきます。
POINT 1 − S V Oの文でOに名詞節が入る場合
S V Oの文でOに名詞節が入るとき、動詞の“wish”と“hope”はかなり大きな違いになります。
*S:主語、V:動詞、O:目的語、C:補語
“wish”は実現不可能な「仮定」に用い
“hope”は実現可能なことに用います。
① I wish he could come to the party.
「彼がそのパーティーに来られたらいいのに」
② I hope he can come to the party.
「彼がそのパーティーに来られることを願っています」
①は、彼はそのパーティーに来られないということがわかってから言う言葉です。
この場合は仮定法過去のcouldを用います。
②は、彼がそのパーティーに来られるかどうか分からないけれども、来られることを望んでいるときに言う言葉です。
POINT 2 − 不定詞(to)の名詞的用法
以下の文型の場合、“wish” は “hope” あるいは “want” に近い意味になり
「仮定」にはなりません。
・S V Oの文でOに不定詞(to)の名詞的用法が入るとき
I wish to visit your place this weekend.
「私は今週末あなたの家に伺いたいです」
・S V O Cの文でCに不定詞(to)の名詞的用法が入るとき
I wish you to visit my place this weekend.
「私は今週末あなたに私の家を訪ねていただきたいです」
この2つの用法の“wish”はかなり硬い表現になるので、日常的な会話では“want”あるいは“would like”にしましょう。
POINT 3 − "wish"と"hope"が名詞の場合
“wish” が「名詞」の場合は “hope” とほぼ同じ意味になります。
・My wish is to have my own coffee shop.
「私の望みは私自身のコーヒーショップを持つことです」
・My hope is to have my own coffee shop.
「私の望みは私自身のコーヒーショップを持つことです」
これでかなり整理できたのではないでしょうか?
Well, I hope you understood the difference of "wish" and "hope".
by 各務 乙彦