【表現力がみるみる増える】句動詞入門
句動詞とは、副詞や前置詞が動詞にくっつくことで、もともとの動詞の意味とは異なる意味になるものです。群動詞、イデオムとか熟語と呼ばれたりもします。
今回は基本的な単語の組み合わせで表現を一気に増やすことができる、句動詞のさわりをご紹介します。
では早速クイズです。
He turned on the big radio. を和訳すると。
① 彼はその大きなラジオの電源を入れた。
② 彼はその大きなラジオの上でターンした。
どちらが正解でしょう?
実はこれ、どちらも正解なのです。
句動詞としての解釈
でも、なぜ、こんな訳に差がでるのでしょうか?
それは、品詞の解釈から起こります。
①
He turned on the big radio.
彼はその大きなラジオの電源を入れた。
この訳の場合の文法解釈は、
となります。
ここでのonは副詞で、動詞turnと反応して「電源を入れる」という句動詞になると考えます。
He / turned on / the big radio. ※スラッシュ( / )に間をおいて発音彼は / その大きなラジオの / 電源を入れた
そして目的語を伴う句動詞の場合は次の2通りの表し方ができます。
彼はその大きなラジオの電源を入れた。
⭕ He turned on the big radio.
⭕ He turned the big radio on.
ただし目的語に代名詞が入った場合の表し方は限定されます。
彼はそれ(大きなラジオ)の電源を入れた。
⭕ He turned it on.
❌ He turned on it.
※ turned on it がダメな正式な理由はないようですが、一説にはゴロが悪くてリズムを取りづらいからじゃないかと言われています
前置詞句としての解釈
もう一つの方を見てみましょう。
②
He turned on the big radio.
彼はその大きなラジオの上でターンした。
文法的に成立するため、ふざけてこの様に解釈をする人もいます。
ここではどのような、文法解釈が行われているのでしょうか?
この文解釈の際のonは前置詞でthe big radioと合体して「その大きなラジオの上で」という副詞的用法の前置詞句を作ります。
He / turned / on the big radio. ※スラッシュ( / )に間を置いて発音
彼は / その大きなラジオの上で / ターンした
頻出句動詞11選
最後によく使われる句動詞を紹介します。
turn off / 〜を消す
bring up / 〜を育てる
carry out / 〜を実行する
figure out / 〜を理解する
call off / 〜を中止する
put out / 〜を消す
give up / 〜をあきらめる
put on / 〜を着る
take off / 〜を脱ぐ
turn down / 〜を断る
take over / 〜を引き継ぐ
入門編なのでまずは11個だけです。覚えていない人は暗記してしまいましょう。
東京 新宿区で英会話を学ぶならグローバルスクエア
なぜ多くの日本人が英語に苦手意識を持っているのか? その答えは、日本語と英語の仕組みの違いにありました。
グローバルスクエアでは30年にわたって、それらの仕組みの違いを研究。導き出した英語習得メソッドの実践を通じて「文構造力」を身に付けることにより、自然と英語の内容を把握することを可能にしました。
私たちはそのメソッドを、より多くの方々にご体験いただけるよう、レッスンの無料体験を毎週実施しております。まずは一度、無料体験をお試しください。今までの英語への意識ががらりと変わります。