品詞を知れば英語が近づく！形容詞を極める編

英語だけではなく、言語を学ぶときに品詞を理解している、していないで、習得スピードが大きく変わってきます。

シリーズで学ぶ「品詞を知れば英語が近づく！」。今回は名詞を飾り付ける品詞、形容詞を取り上げます。

ちなみに、このシリーズで言う品詞とは、名詞・動詞・形容詞・副詞の4つです。

前提となるポイント

話を進める前に語・句・節をについておさらいをします。

語：一つの単語

句：主語＋動詞を持たない２単語以上のまとまりで、それが全体で１つの品詞として働くもの

節：主語＋動詞を持つ２単語以上のまとまりで、それが全体で１つの品詞として働くもの

形容詞は語だけではなく、句や節の形もあります。

形容詞とは

形容詞とは名詞の性質や状態を表す語句で、叙述用法と付加用法の2つの用法があります。

・・・なにやら難しい文法用語がでてきましたが、定義は簡単です。

以下、図でイメージを掴んでいきます。

形容詞の叙述用法

叙述用法とは補語（C）に入り主語や目的語の性質・状態を述べる用法のことです。

形容詞が第2文型SVCの補語（C）に入る場合

She is clever.「彼女は賢い」

形容詞が第5文型SVOCの補語（C）に入る場合

I found her clever.「私は彼女が賢いとわかった」

形容詞の付加用法

付加用法とは名詞を修飾し、名詞のかたまりを作る用法のことです。

条件によって、名詞を前から修飾する場合と後ろから修飾する場合があります。

前置修飾：1語の形容詞

形容詞が語の場合は前から名詞を修飾して、名詞のかたまりをつくります。

※アンダーラインの箇所が名詞のかたまり

①形容詞　clever ～「賢い～」

She is a clever woman.

彼女は賢い女性です。

②現在分詞 sleeping ～「眠っている～」

That sleeping man is Tom.

あの眠っている男はトムです。

③過去分詞 boiled ～「ゆでられた～」

This is a boiled egg.

これはゆでられたたまごです。

後置修飾：2語以上の形容詞

形容詞が句・節の場合は後ろから名詞を修飾して、名詞のかたまりをつくります

※アンダーラインの箇所が名詞のかたまり

④前置詞句　～ on the desk「その机の上の～」

The pen on the desk is mine.

その机の上のペンは私のものです。

⑤現在分詞　～ running over there「あそこで走っている～」

That man running over there is Tom.

あそこで走っているあの男はトムです。

⑥過去分詞　～ written by John Smith「John Smithによって書かれた～」

This is a book written by John Smith.

これはジョン・スミスによって書かれた本です。

⑦不定詞の形容詞的用法　～ to study English「英語を勉強するための～」

This is a book to study English.

これは英語を勉強するための本です。

⑧形容詞節　～ who bought the book「その本を買った～」

The woman who bought the book is Mary Smith.

その本を買った女性はMary Smithです。

以上が形容詞の基本知識です。

長文になると、この形容詞に混乱させられる方が多いのですが、句や節の形容詞が見抜けるようになると、一気に英語が近づきますよ。

by 各務 乙彦