名詞的用法の不定詞と動名詞の使い分け
名詞的用法の不定詞や動名詞は文中で名詞として目的語(O)の役割を果たすことができます。
ちなみに不定詞の名詞的用法とは動詞の前にtoを置き、名詞として使うことで、動名詞とは動詞の後に〜ingを結合させて名詞にしたものでしたよね。
ただ、この不定詞・動名詞を目的語として使う場合は、Vに入る動詞によって条件が変わってきます。
不定詞だけ使える動詞(decide, want・・・)
動名詞だけ使える動詞(enjoy, finish ・・・)
両方使えて同じ意味になる動詞(begin, like ・・・)
両方使えるが違う意味になる動詞(forget, remember・・・)
今回はこの中から、両方使えるが違う意味になる動詞 forgetを使って目的語に不定詞を置いた場合と動名詞を置いた場合、意味がどういう仕組みで違ってくるか見ていきます。
さて、組合せクイズです。
次の①,②に対応する答えをAとBから選んでください。
① I forgot to talk to him.
② I forget talking to him.
A. 私は彼と話をすることを忘れた。
B. 私は彼と話をしたことを忘れた。
答えは①-A、②-Bの組合せです。
なぜそうなるのか見ていきましょう。
不定詞の名詞的用法
不定詞の名詞的用法は行為、未来、積極のイメージが強くなります。したがって、
I forgot to talk to him.
私は彼と話をすることを忘れた。
の場合は「彼と話をする」という行為を、その時、忘れてしまっていたと意味になります。
動名詞
それに対して動名詞は完了した行為、過去、消極のイメージが強くなります。したがって、
I forget talking to him.
私は彼と話をしたことを忘れた。
は、「彼と話をした」という完了した行為を(現在)忘れている 状態を表します。
ちなみに日本語の「忘れた」は過去だけではなく、今起こっていることも表すので注意して下さい。
たとえば「あ、彼の名前を忘れた」は
❌ Oh, I forgot his name.
ではありません。
⭕ Oh, I forget his name.
が正解です。
Rememberの場合
それでは仕上げにrememberを使って復習をしてみましょう。
不定詞の名詞的用法(行為、未来、積極)
Please remember to talk to him.
彼と話しをすることを覚えておいてください。
=「彼と話をする」という行為をすること覚えておいて下さい。
動名詞(完了した行為、過去、消極)
Do you remember talking to him?
あなたは彼と話をしたのを覚えていますか?
=「彼と話をした」という完了した行為を覚えていますか?
どうでしょう、イメージできましたか?
forgetもrememberも日常的に頻出する動詞です。今回の使い分けをしっかり把握し活用してください。
by 各務 乙彦
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