【和製英語にご注意】master(マスター)編

以前に英語のstudylearnの違いをお話ししました。

【イメージの違いを学ぶ】studyとlearnの使い分け

studyとlearn。この2つの動詞は同じ学ぶという訳になりますが、異なるニュアンスを持っています。 どんなに勉強しても身につかないこともあれば、逆にまったく勉強しなく…

簡単に復習すると、

study:「勉強する」という行為に重点が置かれる

learn:経験や勉強から「何かを身につけた」という状態に重点が置かれる

ということでした。

これを前提にmasterの誤り易い用法と、learnとの使い分けを学びます。

マスターする

多くの人が「私は英語を身に付けたい」という意味で、私は英語をマスターしたい と表現しています。

日本語の場合だと、

身に付ける=マスターする

で問題はないのですが、その感覚で直訳して、

I want to master English.

としてしまうと??となる場合が多いのです。

どういうことでしょうか?

to master

masterが持つ意味は「知識・技能の習得において完璧になる」なので、

I want to master English. 

私は英語の達人になりたい。

というイメージになります。

もちろんそのような意味でmasterを使うのであれば問題ありませんが、ビギナーの人がこれを使うと、

。o ○(もうちょっと身に付けてから言おうよ・・・)

と思われてしまいます。

ですので、「私は英語をマスターしたい(身に付けたい)」と言いたい場合は

I want to learn English.

が適当な表現となります。

最後にlearnのイメージが良く出た例文を紹介します

A foreign language is learned by making mistakes over and over again.

外国語は何度も失敗を重ねることによって身につくものだ。

肝に銘じておきましょう。

by 各務 乙彦

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