【使い分け無用?】due to とbecause ofの使い分け
「~のせいで」や「~のおかげで」を表現する群前置詞句のdue toとbecause of。
この2つ、どう使い分ければいいのでしょうか?
due toはbecause ofに比べニュースなどで使われる頻度が高いためなのか「due to はフォーマルで悪いことに対してのみ使う」と覚えてしまう人もいるようですが、
My fitness is due to regular exercise.
私の健康は定期的な運動のおかげだ。
His success was due to her help.
彼の成功は彼女の助けのおかげだ。
などと、辞書でもカジュアルで、良い事に対してdue toが使われている例文はたくさん見つけることができます。
本当のところはどうなっているのでしょうか?
本来の用法
重厚長大な英文法書では、
due to
- 名詞を修飾する
- be動詞の後に置かれる
- to beに続くこともあるがto beが省略されることもある
- 文頭には置けない
- because ofよりフォーマル
because of
- 動詞を修飾する
と用法の使い分け方が記されております。
例えば、
悪天候のせいで彼は苛立っていた。
を表現するにも、
His frustration was due to the bad weather.
He was frustrated because of the bad weather.
と、それぞれで違った書き方が必要とされていました。
現代英語の用法
ところがこの文章を見てください。
Due to construction delays on Maplewood Avenue, employees will probably need to find alternate routes.
Maplewood大通りでの工事の遅れのため、従業員はおそらく代わりの経路を見つける必要があるでしょう。
引用:公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 1 ETS 2016/10
文頭にdue toは置けないはずなのに置いてありますね。
実はこれ、2016年にTOEICで実際に使用された問題文で、公式問題集から引用したものです。
そして、今までTOEICの問題で、due to とbecause of が一緒の選択肢に並んだことはありません。
つまり、現代英語の一般的な用法において「due to と because of は同じでよい」とETSから宣言されているも同様なのです。
ETS(Educational Testing Service)は、1947年に設立され、米国ニュージャージー州プリンストンに拠点を置き、TOEIC ProgramやTOEFL、SAT(全米大学入学共通試験)、GRE(大学院入学共通試験)を含む約200のテストプログラムを開発している世界最大の非営利テスト開発機関
このような変遷があるため、論文の執筆など厳密な文法が必要な際に、もしや本来の使い方を指摘される事があるかもしれませんが、第二言語として英語を学ぶ者は、
due to と because of の後には必ず名詞がくる
という用法だけ覚えておけば十分なのです。
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