品詞を知れば英語が近づく!副詞を極める編
品詞の中でもイマイチ用法がわかっていない人が多い副詞。
形容詞とごっちゃにして混乱してる様子もよく見受けられます。
定義を見てみると「副詞とは自立語で活用がなく、主語、述語になることのない語のうち、主として連用修飾として用いられるもの。動詞、形容詞、副詞、そして限定的ではありますが名詞を修飾する品詞です」
なんだかよくわからないですよね。
なので、今回は思い切って2つだけに機能を絞って覚えます。
①動詞に「いつ・どこで・どのように・なぜ」などの情報を与える(重要)
②その他
これで一気にシンプルになりましたよね。
ポイント
ポイントをおさらいします。
語:一つの単語
句:主語+動詞を持たない2単語以上のまとまりで、それが全体で1つの品詞として働くもの
節:主語+動詞を持つ2単語以上のまとまりで、それが全体で1つの品詞として働くもの
副詞は語だけでなく、句や節の形をとることがあります。
動詞に情報を与える
動詞に情報を与える副詞はたった4種類です。
これを把握できるようになればどんな長文でも、もう惑わされることはなくなります。
①副詞 yesterday「昨日」
She was busy yesterday.
彼女は昨日忙しかった。
②前置詞句 in the park「その公園で」
I played tennis in the park.
私はその公園でテニスをした。
③不定詞の副詞的用法 to study English「英語を勉強するために」
She bought the book to study English.
彼女は英語を勉強するためにその本を買った。
④副詞節 when I was a kid「私が子供のときに」
I played baseball when I was a kid.
私は子供のときに野球をした。
その他
副詞のいくつかは動詞以外にも、副詞・形容詞・名詞に情報を付け足すことがあります。
そんなに数は多くないので、覚えてしまいましょう。
副詞:very「とても」が副詞:well「上手に」を修飾する場合
Ken speaks English "very" well.
ケンは"とても"上手に英語を話す。
副詞:very「とても」が形容詞:tall「背が高い」を修飾する場合
Mary is very tall.
メリーはとても背が高い。
最後に副詞が置かれる位置によって、修飾する先が変わるケースを紹介します。
副詞:even「さえ」が、名詞:Tomを修飾
Even Tom speaks French.
トムでさえフランス語を話す。
※あの頭の悪いトムでさえフランス語は話せる。
副詞:even「さえ」が、動詞:speakを修飾
Tom even speaks French.
トムはフランス語を話しさえする。
※トムはフランス語の読み書きだけではなく、話もできる。
副詞:even「さえ」が、名詞:Frenchを修飾
Tom speaks even French.
トムはフランス語さえ話す。
※トムは英語、ドイツ語だけではなくフランス語だって話せる。
以上です。
主に副詞は「動詞に情報を与える。語だけでなく、句や節の場合もある」ことをしっかり覚えておいて下さい。
by 各務 乙彦
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