日本人が英語を苦手とする理由
こんにちは、各務です。
私のグローバルスクエアのクラスを開始された生徒さまから、
「え~~!そんなこと知らなかった!」
「なんでそんなこと学校で教えてくれなかったの?」
という言葉がしばしば聞かれます。
そして多くの方が
「中学校からこんな風に教えてもらえたら私の英語は変わっていたのに。」
と言います。
でも今からでも決して遅くはありません。
文字で表すのは難しいこともありますが、そのいくつかをこれから数回に分けて紹介するので、ぜひ発想の転換に活かしてください。
1つ目はズバリ“日本人が英語を苦手とする本当の理由”です。
それは日本語が“てにをは支配”であり英語が“語順支配”であることです。
次の2つの文をじっくり見比べて、その特徴の違いを見いだしてください。
“トムはメアリーを愛している。” “Tom loves Mary.”
“てにをは支配”の日本語では“トム”という主語には“は”という主語を表す後置詞が張り付いていて、そのために“トムは”という主語は、文中のどこに配置されても主語であることがわかり、文の意味も成立します。
“トムはメアリーを愛しているんです。” 〇
“メアリーをトムは愛しているんです。” 〇
“愛しているんですトムはメアリーを。” 〇
“メアリーを愛しているんですトムは。” 〇
などなど“トムは”という主語は、文中のどこに配置されても主語であり、そのすべての文の意味も成立するので、日本語は語順が重要な役割を果たさず、
後置詞“てにをは”が重要な役割を果たします。
それに対して“語順支配”の英語では“Tom”という単語自体には主語であるという印はまったくなく、
文の最初、もしくは動詞のすぐ前に置かれているから主語であるということが決定します。
“Tom loves Mary.” 〇
“loves Tom Mary” ×(文として成立しない。)
“Mary Tom loves” ×(文として成立しない。)
“Mary loves Tom.” △(文としては成立するが意味が反対になる。)
“Tom”という主語は、文の最初に、もしくは動詞のすぐ前に置かれているから主語なのです。
したがって英語は句や語が並ぶ順番「語順」が重要な役割を果たします。
結論として、“てにをは支配”の日本語を話す日本人が、“語順支配”の英語をマスターするためには、語順により文構造を無意識に把握する「構造力」を身につける必要があるのです。
英語は短文だと簡単に理解できるけど長文になると突然わからなくなる、という方が多いでしょう。
それはこの「構造力」の問題です。
英語も短文だと一目で文構造が把握できるので「構造力」なしでも問題は起こりませんが、文構造が複雑になる長文になると「構造力」なしで理解することは非常に難しくなるのです。
「構造力」は一朝一夕で完全に身につくものではありません。
しかし、語順による文構造を意識し始めただけで、まずは英語の見え方が大きく変わり、
それを繰り返すことによって徐々に「構造力」が養われていきます。
今日からぜひ“英語を文構造で見る”ことを始めてください。
By 各務 乙彦
グローバルスクエアのウェブサイトに戻る
東京 新宿区で英会話を学ぶならグローバルスクエア
なぜ多くの日本人が英語に苦手意識を持っているのか? その答えは、日本語と英語の仕組みの違いにありました。
グローバルスクエアでは30年にわたって、それらの仕組みの違いを研究。導き出した英語習得メソッドの実践を通じて「文構造力」を身に付けることにより、自然と英語の内容を把握することを可能にしました。
私たちはそのメソッドを、より多くの方々にご体験いただけるよう、レッスンの無料体験を毎週実施しております。まずは一度、無料体験をお試しください。今までの英語への意識ががらりと変わります。