「マイクロM&A時代の到来」からby a tenthを学ぶ

 

日本の人口が高齢化し減少するなか、中小の会社や店舗は生き残るために今後合併を余儀なくされるというきびしい見方が出てきています。

もしこれが事実だとして、それを後ろ向きに捉えるのか、前向きに捉えるのか、経営者の資質が問われる時代になるとも言えそうですね。

そんな世相をとらえた今週の記事

Micro M&A advisers are riding population trends to success.

「マイクロM&Aアドバイザーが成功へと人口のトレンドに乗っている」

から今週のフレーズをお届けします。

*Micro M&A「マイクロM&A/ごく小さなM&A」
*M&A:merger and acquisition「合併と買収」
*population trends「人口のトレンド」:日本の人口が高齢化あるいは減少しつつあるというトレンド

さて、この記事のなかで

by  (a tenth)

「1/10の量(時間)」

という表現がでてきます。

a tenthはone-tenthとも言い「10分の1」です。

ちなみに「10分の2」はtwo-tenthsと複数形になります。

たとえばa thirdは「3分の1」、two-thirdsは「3分の2」です。

またここのbyは「の量」のbyでby a tenthは「10分の1の量」となります。

たとえば

The number decreased by a tenth.

「その数は10分の1の量 減少した」

「10分の1"に"減少する」のではなく、「10分の1の量 減少する」(10分の9になる)であることに注意してください。

実際に新聞のセンテンスでどんな感じで使われているのか見てみましょう。

【今週の英文】

Japan’s population, already the oldest among developed economies, is projected to shrink by a third by 2060.

「先進経済の中ですでに最も高齢化している日本の人口は2060年までに3分の1の量 縮小すると予測されている。」

by a third「3分の1の量」

by 2060「2060年までに」

「3分の1"に"縮小する」のではなく、「3分の1の量 縮小する(3分の2になる)」ことに注意してください。

それでは今週の表現を使って、例文を作ってみましょう。

【今週の例文】

The unemployment rate shrank by a tenth following the new government plans.

「失業率は新たな政府のプランを受けて10分の1の量 減った」

following~は「~を受けて/~に続いて」という前置詞です。

【今週のフレーズ】

by a tenth

「10分の1の量」

 

出典:The Japan Times Feb. 13, 2017   Reuters

Micro M&A advisers are riding population trends to success.