【句動詞を極める】立入禁止の成り立ちからの使い分け
立入禁止を英語辞書で調べると、
keep out, keep off, keep awayなどの訳がでてきます。
それぞれ立入禁止という意味ではあるのですが、場所や状況によって使い分けなければいけません。
でも、熟語の組み合わせだけでも数通りでてくるのに、更にそれの使い分け方を一つ一つ暗記していくのって大変だと思いませんか?
今回は丸暗記ではなく、効率的な使い分けをする考え方についてお話をします。
熟語の成り立ちを考える
先の3つの熟語(Keep out, Keep off, Keep away)はすべて動詞+副詞の組み合わせで、句動詞と言われます。
句動詞の場合は動詞と副詞が本来持っている意味(コアイメージ)をそれぞれ考えていくと、その組み合わせの意味を導きやすくなります。
keep out
まず動詞keepが本来っている意味を考えます。
keepのコアイメージは「ある状態を保つ」です。
次に副詞outが本来持つ意味を見てみましょう。
outはinと対と考えられ、そのコアイメージは「内から外へ」。
内(in)という概念がある場合に外(out)のイメージとして使われます。
すなわちkeep out は「内から外の状態を保て」→(関係者以外は)「中に入るな」という意味になります。
アメリカのドラマなどで、殺人現場にこんなテープが貼られているのを見かけますよね。
keep off
他の副詞のコアイメージも考えていきます。
offのコアイメージは「対象物から離れようとする動き」または「少し離れている状態」です。
すなわちkeep off は「少し離れた状態を保て」。
中、外の概念がない公園の芝生など、少しだけ離れていてほしい状況で使用します。
keep away
awayのコアイメージは「対象物から離れていく動き」「かなり離れている状態」です。
そうです、keep away は「かなり離れている状態を保て」。
特に危険なもの等からできるだけ離れていてほしい状況で使われます。
このように英語のイディオムは、丸覚えではなく、その成り立ちを考えるようにすると楽に、正しく使えるようになりますよ。
by 各務 乙彦
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