sayとtellから学ぶ「受動態の落とし穴」
今回はsayとtellを使って受動態についての注意点を学びます。
「私は好奇心が強いと言われています」は
(A)I am "told" that I am curious.
(B)I am "said" that I am curious.
どちらが正解でしょう?
正解は
⭕(A) I am "told" that I am curious.
です。
❌(B)I am "said" that I am curious.
はノンネイティブの典型的なミスです。
なぜでしょうか?理由を考えてみましょう。
大前提
上記の2つの英文は受動態です。
受動態とは「目的語」が主語になる文のことを言います。
英語の能動態(もとの文)
英語の受動態
“say”の場合
I am "said" that I am curious.(受動態)
They say that I am curious.(もとの文)
「彼らは私が好奇心が強いと言います」
この文の「目的語」は“that I am curious”というひとかたまりになっています。
ひとかたまりの中から一部だけを抜き出して主語にすることはできません。
よって、I am ”said” that I am curious (by them).は文法上の誤りになります。
ただし、仮主語"it"を使って受動態にすることは可能です。
It is”said” that I am curious (by them).
これは若干硬い表現で書き言葉として良く使われます。
その他、更に硬い表現になりますが、
I am said to be curious (by them).
とすることも可能です。
tellの場合
tellは「内容を『誰か』に伝える」ということに焦点が置かれます。
ですので、tellの後には「誰に」という目的語が必ず付きます。
They ”tell” me that I am curious.(もとの文)
「彼らは私に私が好奇心が強いと言います」
この文の「目的語」は“me”と“that I am curious”です。
したがって“me”を主語"I"として受動態を作ることができます。
I am "told" that I am curious (by them).
英文が分かりづらい場合は単語が持つイメージを考え、もとの文を作ってみることで問題が解決することがあります。この機会にこの方法をマスターしてください。
by 各務 乙彦
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