英語を構造で見抜く
今回は英語を学ぶ上で大前提となる英文構造の見抜き方を学びます。
日本語は「てにをは」で語順を自由にできますが、英語は「この語句はこの場所にあるから、こういう意味になる」という語順が命の言語です。
それを踏まえて、when Tom went to Englandという「節」の品詞と訳は以下のどれが正解か考えてみましょう。
ちなみに「節」とは主語と述語動詞を持つ2語以上のまとまりで、それが全体で1つの品詞として働くものです。
A. 名詞節 トムがいつイギリスに行ったのか(ということ)
B. 副詞節 トムがイギリスに行ったときに
C. 形容詞節 トムがイギリスに行った~
そうです、3つとも正解になるのです。
同じまとまりなのに、どのような状況で、このような変化が生じるのでしょうか?
それは英文の構造によって決まります。
名詞節になる場合
(例文)
I know when Tom went to England.
「私はトムがいつイギリスに行ったのか知っている」
この例文の場合は“when Tom went to England”が「目的語」の位置に入っています。
※ここでの“when”は「疑問詞」です
目的語の位置に入れるのは名詞だけなので、この節は名詞節で「トムがいつイギリスに行ったのか(ということ)」という訳になることがわかります。
副詞節になる場合
(例文)
I visited the airport when Tom went to England.
「私はトムがイギリスに行ったときにその空港を訪れた」
この例文では主語+動詞+目的語が確定しした後に"when Tom went to England”が位置しており、この節が“visited”という動詞を修飾していることが分かります。
※ここでの“when”は「接続詞」です
動詞を修飾するのは「副詞」ですので、この節は副詞節で、訳は「トムがイギリスに行ったときに」となります。
形容詞節になる場合
(例文)
The year when Tom went to England was 1985.
「トムがイギリスに行った年は1985年でした」
この例文では“when Tom went to England”が主語の一部であり、かつ“the year”という名詞を修飾しているので「形容詞節」ということがわかります。
※ここでの“when”は「関係副詞」です
訳は「トムがイギリスに行った~」になります。
文の構造により語句の役割が決定されることは、英語の重要な特徴の一つであり、ほとんどの学習者がこれを理解していません。日本語では語句の配置により役割が変わるようなことがないからです。
この機会に英語を構造でとらえることを始めて下さい。
by 各務 乙彦
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