【前置詞を極める】場所を表現する時のonの使いかた

前回、場所を示す前置詞でatは「点」、inは「空間」を表すと解説しました。

【前置詞を極める】場所を表現する時の at と in の使い分け

場所を示す時に前置詞atかinの使い分けで迷ったことはありませんか? 今回は迷った時にイメージで瞬時に使い分けできる方法をお伝えします。 大前提 atは点を表す inは空…

onはどこにいったんだ!?」とご心配をされていたかと思います。

ご安心下さい。今から説明します。

【大前提】

onは「面」を表します。

【〜に面した場所を表す】

onはよくat「点」in「空間」の「中間的役割を果たす役割」と教えられますが、この覚え方をすると混乱の元になります。

まずはinatの関係のおさらいです。

inはざっくり

I live in Iidabashi.

私は飯田橋に住んでいる。

地域以上の国や都道府県もinを使います。

atは特定

I live at 2-18 Iidabashi.

私は飯田橋2-18に住んでいる。

特定されてる場合はatを使います。

onの場合は「〜に面している」イメージが強くなります。結果としてinatの中間的表現になることもありますが、ならないことも多いのです。

I live on Meijidori Street.

私は明治通り沿いに住んでいる。

道路の他にも川沿いや、海、湖などに面してる場合はonを使います。

I live on Biwako Lake.

私は琵琶湖のほとりに住んでいる。

inaton基本切り離して考えましょう。

【接触を表す】

on「面」は、そこから派生して「接触」を表します。

注意して欲しいことはonから「〜の上」というイメージが持たれるのですが、それだけではないということです。

次の3つの英文のonはすべて「接触」を表します。

The pen is on the desk.

そのペンはその机の上にある。

The clock is on the wall.

その時計はその壁に掛けてある。

The fly is on the ceiling.

そのハエは天井にとまっている。

このように、onを「〜の上」とは訳さない場合は多々あります。

 

【乗り物などの公共性を表す】

ノンネイティブはバスや車は、車体の中にいるのだからどっちもinを使いたがるのですが、
ネイティブは「バスは公共のフィールドに接触している」というイメージを持ちonを使います。

車に乗るとき

I got in a car.

私は車に乗った。

バスに乗るとき

I got on a bus.

私はバスに乗った。

電車も同様に、on a trainとなります。

降りるときはinon の反対語であるoffout ofを使い分けます。

I got off a bus. ⇔ I got on a bus.

I got out of a car. ⇔ I got in a car.

間違いやすいので注意して下さい。

 

【空間認識としての使い分け】

しかしながらin a trainでも間違いではありません。

in a trainを使う場合は、使う人の頭の中に電車の空間があり、その中に人がいるというイメージがあります。

ただの場所

He is on the train.

彼はその電車の中にいる。(ただの面の上)

空間強調したい場所

He is in the train.

彼はその電車の中にいる。

列車など公共の乗物を空間として捉えることは珍しいのですが、知識として知っておきましょう。

by 各務 乙彦

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