【英語では単語が分化してしまう】見る・聞くの使い分け

見る→lookとsee、聞く→listenとhearといったように日本語では1語で表せるものが、英語では別の動作・状態として分化している単語があります。今回はこれらの動詞がどのようなシチュエーションで使い分けられるかを学びます。

基礎的な内容ですが、これらの基本的な動詞を理解することは、英語の勘どころを掴む上でも非常に大事なポイントになります。

lookとsee

lookは「見る」という動作、seeは「見える」という状態を表します。

私は見た(目を凝らした)しかし何も見えなかった

I looked but saw nothing.

この例文に両者の違いが良く出ています。

見よう(look)としても、見える(see)わけではないのです。

listenとhear

listenhearもまったく同じ関係です。

listenは集中して「聞き取ろう」とする動作、hearは「聞こえている」という状態です。

私は聞いた(耳を澄ました)しかし何も聞こえなかった

I listened but heard nothing.

英語界で永遠の議論があります。

それは聴解テストがListening TestなのかHearing Testなのかです。

「しっかり聞かなければならないので『耳を澄ます』のListening Testだ」

「いやいや、しっかり理解しなければならないのだから『聞こえる』のHearing Testだ」

さて、あなたはどちらを支持しますか?

by 各務 乙彦

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