【話す?言う?】speak / talk / say / tellの使い分け

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わかっているようでわかっていないのが、speak / talk / say / tell、この4つの動詞の使い分け方です。

まずは下の日本語を見て「話す」「言う」の違いを考えてみて下さい。

「彼は英語を話す」 「彼女はよく話す」 「彼女は空腹だと言った」 「彼は私に空腹だと言った」  

そうです。

「話す」は「話す動作/技能」に重点があり 「言う」は「言う内容」に重点があります。

この日本語の「話す」「言う」の違いに気づいていないことが意外に多いのです。  

例えば「彼はお腹がすいていると話した」と誰かに言われたら、この人の日本語少し変だなと思いますよね。

なぜなら「話す」という動詞は「話しの内容」を伴わないからです。  

あるいは「彼は言った」と誰かに言われたら、必ず「何て?」と聞きたくなります。

なぜなら「言う」という動詞には「言う内容」が必要だからです。

「話す」と「言う」の違いが確認できると、speak / talk / say / tellは2つのグループに分類されます。

「話す」グループ:speak/talk

話す技能のこと

He speaks English. 「彼は英語を話す」

話す動作のこと

She talks a lot. 「彼女はよく話す」

「言う」グループ:say/tell

「言う」内容を伴う

She said she was hungry. 「彼女は空腹だと言った」

  誰かに内容を伝える

He told me he was hungry. 「彼は私に空腹だと言った」

  この2グループに整理するとspeak / talk / say / tellが使い分けられそうですよね。  

ちなみに“speak”と“talk”の違いがよく現れた英文は、

Those people are talking without speaking.

あの人々は話さずに会話している。(あの人々は話さずに心を通じ合える)

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Simon & Garfunkelの名曲Sound of Silence(沈黙の音)に出てくる一節です。

By 各務 乙彦